我孫子市の内科・循環器科医が解説!糖尿病と心臓の関係について
我孫子市の内科・循環器科医が解説!糖尿病が心臓に与える影響や合併症リスク・予防策
糖尿病は、心臓や血管などの循環器系に深刻な影響を与える可能性があり、合併症のリスクを高めることが知られています。糖尿病は初期段階では自覚症状が乏しい場合が多く、自覚症状が現れる頃には、既に合併症を発症しているケースも少なくありません。
こちらでは、我孫子市の内科・循環器科医が、糖尿病が心臓に与える影響や糖尿病と循環器系疾患の合併症、そして予防策について詳しく解説します。
循環器系の病気とは
私たちの体は、心臓と血管から成る循環器系によって生命維持に必要な酸素や栄養を全身に送り届けています。この循環器系が正常に機能しなくなると、様々な病気を引き起こす可能性があります。
循環器系の役割
心臓は、全身に血液を送り出すポンプの役割を担う重要な臓器です。血管は、血液の通り道となる管であり、動脈と静脈に分けられます。動脈は心臓から全身へ血液を送り、静脈は全身から心臓へ血液を戻す役割を担っています。
代表的な循環器系の病気
代表的な循環器系の病気は、以下のとおりです。
- 狭心症:心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が狭窄し、酸素不足になることで胸痛などが起こる病気
- 心筋梗塞:冠動脈が完全に詰まり、心臓の筋肉が壊死してしまう病気
- 高血圧症:血圧が正常値よりも高く、血管に負担がかかり続ける病気
- 脳卒中:脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳の機能が障害される病気
- 不整脈:心臓の拍動のリズムが乱れる病気
これらの病気の多くは、動脈硬化が原因となる、あるいは悪化要因となるケースが多いです。動脈硬化とは、血管の壁が厚く硬くなり、弾力性を失ってしまう状態です。動脈硬化が進行すると、血管が狭窄したり詰まったりしやすくなり、上記のような循環器系疾患のリスクが高まります。
糖尿病が心臓に与える影響
糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気です。血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌不足や、働きが悪くなることが原因で起こります。
糖尿病が心臓に及ぼす影響をまとめると以下のようになります。
- 動脈硬化の促進:高血糖は血管を傷つけ、動脈硬化を進める
- 心臓病リスク増加:動脈硬化により、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まる
- その他の合併症:脳卒中、腎臓病、神経障害、網膜症などのリスクも高まる
高血糖の状態が続くと、血管に様々な悪影響を及ぼします。血管の内壁が傷つき、動脈硬化が進行しやすくなります。動脈硬化は血管の弾力性を失わせ、血液の流れを悪くする病気です。
糖尿病によって、心臓に深刻な影響が出ます。高血糖は血管を傷つけ、動脈硬化を進行させます。動脈硬化が心臓の血管で起こると、狭心症や心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。
糖尿病は、心臓病だけでなく、脳卒中や腎臓病、神経障害、網膜症など、様々な合併症を引き起こす危険性も高めます。血糖値を適切にコントロールすることで、これらの合併症リスクを減らすことが可能です。
糖尿病の予防と適切な治療は、心臓の健康を守り、合併症を防ぐうえで非常に重要です。
糖尿病と循環器系疾患の代表的な合併症
糖尿病は、高血糖によって血管が傷つけられ、動脈硬化が進行しやすくなります。その結果、様々な循環器系疾患の合併症リスクが高まります。代表的な合併症を以下にまとめます。
心筋梗塞
心臓の血管が詰まり、心筋に血液が供給されなくなる病気です。糖尿病の方は、心筋梗塞のリスクが2~4倍高くなるといわれています。胸の痛みや圧迫感、息切れ、冷や汗などの症状が現れます。
脳卒中
脳の血管が詰まったり破れたりする病気です。糖尿病は脳卒中のリスクも高めます。突然の激しい頭痛、めまい、手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状が現れます。
心不全
心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる病気です。糖尿病によって心臓の筋肉が傷つき、心不全のリスクも高まります。息切れ、むくみ、疲労感などの症状が現れます。
末梢動脈疾患
手足の血管が動脈硬化によって狭くなり、血液の流れが悪くなる病気です。糖尿病の方は、特に足の血管が詰まりやすく、壊疽のリスクも高まります。足の冷えやしびれ、痛み、歩行時の足の痛みなどの症状が現れます。
糖尿病と循環器系疾患の合併症は、重篤な事態を招く可能性がありますので、早期発見・早期治療が重要です。少しでも異変を感じたら、医療機関への受診をおすすめします。
循環器系の病気の予防と対策
循環器系の病気、特に心臓病の予防には、生活習慣の改善が欠かせません。毎日の生活の中で、食事・運動・禁煙といった点に気を配ることで、心臓病リスクを大きく減らすことができます。具体的な方法を見ていきましょう。
食生活の改善
食事は「腹八分目」を意識し、塩分・糖分・脂肪分の過剰摂取を控えましょう。特に、動物性脂肪の多い肉や乳製品は控えめにし、魚や野菜を積極的に摂るように心がけてください。
運動療法
適度な運動も大切です。ウォーキングやジョギング、ラジオ体操、サイクリングなど、無理なく続けられる運動を見つけ、習慣づけるようにしましょう。体を動かすことで、血液循環が促進され、肥満防止にもつながります。1日30分程度の軽い運動を目標に、生活に取り入れてみてください。
禁煙
そして、喫煙は心臓病の大きなリスクファクターです。タバコは血管を収縮させ、血流を悪くするだけでなく、血液を凝固しやすくします。禁煙は心臓病予防に大きく貢献しますので、喫煙習慣のある方は禁煙に挑戦してみましょう。
健康な心臓と血管を守るために定期健診を受けよう
健康な心臓と血管を守るためには、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙などの生活習慣の改善も大切です。しかし、生活習慣の改善だけでは防ぎきれない場合もありますので、定期的に医療機関を受診し、専門医のアドバイスを受けることをおすすめします。早期発見・早期治療を通して健康寿命を延ばし、充実した毎日を送るために定期健診(検診)を積極的に活用しましょう。
いとう内科循環器科は、我孫子市で気軽に足を運ぶことができるかかりつけの医院として、丁寧な医療サービスを提供いたします。高血圧症や糖尿病といった生活習慣病、生活習慣病によって生じる心臓に関わる病気を診療しております。土曜日も午前中は診療可能です。我孫子市で内科・循環器科をお探しの際は、いとう内科循環器科までお気軽にご相談ください。
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医院名 | いとう内科循環器科 |
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電話番号 | 04-7181-3226 |
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診療項目 | 内科、循環器内科 |
診療時間 |
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診療予約 |
午前は予約制、午後は受付順の診療となります。 初診、健診、予防接種の方は17:30までにご来院してください。 |
来院に必要なもの |
保険証をご持参下さい。 各種医療証、お薬手帳をお持ちの方はご持参下さい。 また、気になる症状や質問したい点などメモをご用意いただけると良いかと思います。 |
駐車場の有無 | 当院の駐車場はございません。 |
最寄駅 | JR我孫子駅 北口側 下車1分 |